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【2024年】8月の天文現象
- 投稿日
- 2024.07.31
- カテゴリー
- 星空情報
夏の夜空をかざる流星群を見よう
三大流星群の一つであるペルセウス座流星群が見ごろを迎えます。
2024年のペルセウス座流星群の活動は、8月12日23時頃に極大となることが予想されています。このため、12日深夜から13日未明にかけて、多くの流星が見られそうです。
普段より目立って多くの流星を見ることができるのは、11日の夜から13日の夜までの3夜程度でしょう。いずれの夜も、21時頃から流星が出現し始め、夜半を過ぎて薄明に近づくにつれて流星の数が多くなると予想されます。
予想極大時刻である12日23時頃は、それなりに多めの流星が見られそうですが、放射点がまだ低く、空の暗い場所で観察した場合の流星数は、1時間あたり25個程度と予想されます。
最も多く流星が見られるのは、さらに放射点が高くなる13日の夜明け近く(東京では3時台、以下同じ)と考えられ、空の暗い場所での流星数は、1時間あたり40個程度が期待されます。
この前日にあたる12日と、この翌日にあたる14日の夜明け近くにも多めに流れることが予想され、空の暗い場所で1時間あたり20個程の流星が見えそうです。なお、各夜とも夜半前に月が沈むため、流星群が多くなる夜半から明け方までの時間帯は月明かりの影響がなく、良い条件のもとで観察できるでしょう。
流星は、放射点を中心に放射状に出現します。ただ、放射点付近だけでなく、空全体に現れます。いつどこに出現するかも分かりませんので、なるべく空の広い範囲を見渡すようにしましょう。また、目が屋外の暗さに慣れるまで、最低でも15分ほどは観察を続けると良いでしょう。レジャーシートを敷いて地面に寝転んだり、背もたれが傾けられるイスに座ったりすると、楽な姿勢で観察できます。
事故に遭わないよう十分注意し、マナーを守って観察をしてください。
おとめ座の1等星スピカが月に隠される
伝統的七夕の日でもある8月10日の夕刻、おとめ座の1等星スピカが月に隠される「スピカ食」が起こります。
今回、スピカ食が起こるのは東北地方南部と関東・中部地方より西側(南側)の地域です。東北地方北部や北海道ではスピカ食は起こらず、月とスピカの接近だけとなります。
この日の月は、半月よりも細く輝いています。
そして、スピカは20時過ぎに、月の暗く見える側の縁(暗縁)から月に隠されます(潜入) 。
スピカは、月の輝いている部分からはやや離れたところで、突然消えるように見えなくなるでしょう。この現象は肉眼でも見られますが、双眼鏡や望遠鏡を使うと、より観察しやすいでしょう。 スピカが再び現れるのは(出現)、月の輝いている縁(明縁)からです。この時の様子は月の輝きに負けてしまい、肉眼では見づらいかもしれません。双眼鏡や望遠鏡を使うと観察しやすくなるでしょう。
なお、今回のスピカ食は、多くの地点で低空での現象となります。スピカと月が見える南西から西の方角がよくひらけた場所で観察するようにしましょう。
(※国立天文台の記事を一部転載しております)