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【2024年】4月の天文現象
- 投稿日
- 2024.03.31
- カテゴリー
- 星空情報
4月にもなれば、地上は春の盛りですが、太陽が沈んで暗くなった頃の空を見上げると、西の空を中心に冬の星座の星々がまだ残っています。
その冬の星座たちよりも少し低い所にとても明るく 輝いている天体が木星です。
空の高い所には、春を代表する星座のしし座、その北側には北斗七星を含む星座のおおぐま座が見えています。
数ある動物の星座の中でも、特に大きな動物である獅子と大熊が、春の夜空で静々と前進(西へ日周運動)しています。
ミザールとアルコルを見よう
4月の宵の空で、真北より東寄りの高いところに、7つの星を結んで作る柄杓の形の「北斗七星」が見えます。
北斗七星の柄杓の柄の部分、端から2番目の星ミザールのすぐそばに、アルコルという暗い星があります。
ミザールは2等星、アルコルは4等星です。目の良い人なら肉眼で見つけられるため、昔は視力検査に使われたという話は有名です。
ミザールとアルコルのように、二つの星がとても近くに見えるものを二重星といいます。二重星には二種類あります。
本当に二つの星が近くにあって、重力を及ぼしあっている「連星」と、本当は近くにはないけれど、たまたま二つの星が同じ方向にあって重なるように見えている「重星」です。
ミザールとアルコルが連星・重星のどちらなのかは、確かな結論はまだ出ていません。
ミザールとアルコルは、星の観測技術の進歩と共に、そこに存在する星の数が2個だけではないことが明らかになっていった二重星です。
古くから肉眼のみの観測で二重星であることが知られていましたが、17世紀に望遠鏡が発明されると、ミザールはミザールAとミザールBの二つの星からなる連星であることがわかりました。
(※国立天文台の記事を一部転載しております)