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【2024年】11月の天文現象
- 投稿日
- 2024.10.31
- カテゴリー
- 星空情報
日が沈んだら、すぐに南西の空を見よう!
11月は1日が新月なので、3日の月が三日月となり、日付と月の呼び名がちょうど合います。
4日、5日は(三日月よりもやや太めの)細い月がまだ暗くなりきらない夕方の南西の低い空で金星と一緒に見られます。日の入りから30分ほど経った空にはまだ明るさが残っていますが、金星の高度は15度ほどで、空が暗くなる頃にはかなり低空になってしまいます。
しかし、マイナス4等級の金星は明るさの残る空でも探すことができます。日が沈んだらすぐに南西の空を探してみてください。
宵の南の空を見上げてみよう
11月10日と11日 、宵の南の空で上弦を過ぎた月と0.8等の土星が並んで見えます。10日には土星の西側にいた月が、11日には東側に来ています。一晩で月の位置がどのくらい変わるかが分かりやすいでしょう。11日の10時頃に、土星と月は最も接近するのですが、残念ながら日本では昼間の時間なので見られません。
土星の真下に、秋の星座の中でたったひとつの1等星、みなみのうお座のフォーマルハウトが輝いています。日本では「秋のひとつ星」や「南のひとつ星」と呼ばれるフォーマルハウトですが、秋の清々しい空気を思わせるような、落ち着いた白い色をしています。
真夜中、東の空に注目!
11月20日の夜遅く、東の空で下弦に向かって欠けつつある月の近くにマイナス0.3等の火星が見えます。この後、日付が変わって21日の夜明けまで、月と火星は少しずつ距離を縮めながら動いて行きます。月と火星が最も接近するのは21日の朝、9時頃なので、最接近の前に空が明るくなり、火星は肉眼では見えなくなってしまいます。
今月は月初から、月が金星、土星、木星、火星と、次々に惑星のそばを通り過ぎてきました。天の中の月の通り道である白道と、太陽や惑星の通り道である黄道が近いため、このようなことが毎月、起きています。 しかし、季節によって背景に見える星も違うので、その時々に色々な風情を楽しませてくれます。
(※国立天文台の記事を一部転載しております)